K22とはなにか
K〇〇とは金の品位(純度)を表すもので、24分率で表されます。つまりK22は全体の91.6%が金、残り8.4%が別の金属で構成される金合金のことです。そのため、K24(純金)とほとんど変わらない輝きをもちK24よりも硬度が高く、より気軽に金製品を楽しむための手段として、K22のアクセサリーが多数登場しており、現在人気が上昇しています。
K22アクセサリーのメリット
純金に近い輝き
K22は金の含有率が高いため、純金のようなオレンジがかった濃い山吹色をしています。また輝き方も純金に近く、その他の金品位にはない高級感があります。
資産価値の高さ
新型コロナウィルスの流行やロシア・ウクライナ間の戦争などの影響により、ここ数年金相場の上昇が顕著になっており、その影響を受けて金製のアクセサリーの価値も上がっていますが、K22はその中でも特にその影響を受けています。現在(2023年5月)K22の取引価格は1グラムあたり8,750円程度であり、ここ数年で2倍弱の価格になっています。そのため、資産価値が高く身につけられる資産として人気が高まっています。
金属アレルギー反応を起こしにくい
金属アレルギーは汗や皮脂などによって金属が溶け、たんぱく質と反応することによって引き起こされます。金は物質的に非常に安定しており、日常生活では溶け出す事がありません。そのため金属アレルギーを引き起こさない物質になるのですが、金に混ぜている他金属(割金)によく用いられる銅などは金属アレルギーを引き起こしやすい金属といわれており、その割合が高ければ高いほど金属アレルギーの可能性は上がります。
K22アクセサリーのデメリット
価格の高さ
金製のアクセサリーは金を扱う関係上素材の価格によって金額が大きく変わります。そのため、金の含有量が多ければ多いほど金額が高くなる傾向にあり、K22製のアクセサリーはその中でもトップクラスに原材料が高くなるため、どうしても一点が高価になりがちです。
細かいデザインが難しい
K22は純金に比べて硬い金属といえますが、金の含有率が高いため、金属の中ではかなり柔らかい金属といえます。そのため、細かいデザインにすると変形や破損の危険性が高くなってしまうため、シンプルなデザインのものが多いようです。
K22の用途はアクセサリーだけじゃない
K22というと海外製のアクセサリーのイメージがあるかもしれませんが、地金型金貨としても利用されているのをご存じでしょうか。ここではK22の有名な金貨をご紹介します。
イーグル金貨
イーグル金貨は、1986年からアメリカ政府で発行されているアメリカ合衆国の地金型金貨です。イーグル金貨の表面にはアメリカの象徴ともいえる自由の女神の立像が浮き彫られており、裏面にデザインされたイーグル(白頭鷲)は、アメリカ合衆国の国章をはじめ、多くの省庁や機関が記章に取り入れられているアメリカの国鳥です。自由の女神とイーグルの組み合わせからアメリカ合衆国で特に人気の高い金貨です。イーグル金貨が純金ではなくK22なのは、昔は流通通貨として使われていた経緯から、合金にすることで加工を容易にし、純度を下げることで耐摩耗性を高めていたからと考えられます。
ブリタニア金貨
ブリタニア金貨は、イギリスの王立造幣局が発行する地金型金貨です。表面にはエリザベス女王の肖像、裏面にはブリタニア女神がレリーフされています。1980年代に金に対する投資の機運が高まり、地金型金貨の先駆けである南アフリカ・クルーガーランド金貨に対抗し、1987年から発行されはじめました。
裏面のブリタニア女神はイギリスを擬人化した女神であり、その手には軍事力を示す三つの又の矛と楯、そして平和と食物を表象したオリーブの枝がデザインされました。ブリタニア女神は国の象徴とされ、イギリス国民に愛され親しまれている定番のデザインといえます。
クルーガーランド金貨
クルーガーランド金貨は、1967年から発行されている南アフリカ共和国造幣局が発行する地金型金貨です。1892年から1900年までの約8年間、南アフリカ共和国で発行されていた1ポンドの金貨を模した物で、地金型金貨の先駆けとも言われています。表面にはクルーガー元大統領の横顔、裏面にはスプリングボックがデザインされています。スプリングボックはアンテロープの仲間で、南アフリカ航空の無線コールサインとしても使われるなど同国を象徴する動物です。しかし、クルーガーランド金貨は、現在では他の地金型金貨の人気に及ばず、わずかに製造販売されているのみとなっています。
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