2023年3月金相場が過去類を見ない伸びを見せ始め、本日4月1日グラムあたりの金額が9,200円を突破しました。
10~20年金を保有し続けた人であれば当時の倍近く、さらにそれより前に確保された方であれば倍以上での売却が可能になりました。
これは未曾有のパンデミックから世界資源の供給不足等、様々な世界情勢の影響によって金を実物資産として保有しようとする方が世界的に以前にも増して増えた為です。
情勢が落ち着くと必ず相場は下がりますので、少しでも売却をお考えのかたは現在が絶好のタイミングといえます。
しかし、今後もまだ伸び続けるかもしれないので保有し得するか、売却し得をするかは持ち主次第となります。
今回はテレビでも度々取り上げられている金相場について色々とご紹介致します。
最後までご覧下さい。
金・プラチナの希少性
よくお客様との会話で「プラチナは全然高くないんでしょ?」という風に聞かれることが多いですが、プラチナも金に次ぐ価値の貴金属になるため高くないということは決してございません。
しかし、確かに現在プラチナの価値は金の約半分程。そこまで金というのは希少なのでしょうか。
答えは上記でもお話した通り、実物資産として保有される方が増えたから、という答えになります。
希少性だけで言うと、金は世界中の金をかき集めても国際基準プール4.3杯程しかないと言われております。
確かに、思った以上に少なく「それだけしかないのか。」という感想ですが、プラチナにいたってはプール1杯分も無く足首を覆う程度の量しかないと言われており、ある記事によるとプラチナは金の30倍の希少性を持っていると言われています。
そこまで希少性の高いプラチナが金よりも相場低いのは、プラチナの使用される場面・プラチナの相場の上下の激しさにあります。
プラチナの用途
金の需要としては宝飾品の加工素材・投資目的といったところが挙げられますが、プラチナは工業用に使用されることが多く特に自動車に使用する際の需要が高いです。
その為、自動車産業の景気悪化の影響を受けやすく、車の売り上げが下がったタイミングでプラチナの相場も下がっていました。
こういった点から投資目的としては非常に不安定な物になり、不景気の際にも価値が変動し辛い金とは違いあまり実物資産とは見られておりません。
しかし世界に流通する9割のプラチナが、南アフリカ共和国とロシアから産出される為この2国の経済状況によっては今後プラチナ相場が高騰することもあるかもしれません。
品位によっての価格差
金・プラチナにはそれぞれどれくらいの貴金属が含まれているかによっての品位があり品位によってもグラムあたりの買取額が変わります。
金・プラチナ共に最も買取額が高い品位はインゴット(延べ棒)になります。
テレビや買取屋のチラシ等にも載っている価格は大体この金額になり、今年2023年3月を皮切りに4月1日にグラムあたり9,200円を超えました。しかしこれはグッドデリバリーとよばれるインゴットのみの買取価格になり、グッドデリバリーではない物は買取額が下がります。
金の品位は一般的にインゴット・K24(純金)・K22・K18・K14・K10と分かれており、金の高騰によりインゴット価格だけでなくそれぞれの品位の価格も非常に高くなっております。
プラチナの品位はインゴット・Pt1000・Pt950・Pt900・Pt850と分かれており、数年前よりは若干高くはなっておりますが金と比べると伸び率はありません。
また、プラチナと同じくあまりグラム単価が変動していない物に銀があり、インゴット・SV1000(純銀)・SV925とありますが、グラムあたりの買取額は数十円程しか変わりません。
買取屋に貴金属を持ち込む時
金・プラチナで製作されたジュエリー等の装飾品は必ず使用された素材の品位が刻印されており、しっかりと貴金属が使用されていたとしても刻印がみられない場合は買い取ってもらうことができない場合があります。
しかししっかりと設備が整っている買取屋であれば比重計と呼ばれる、宝飾品に使用されている貴金属の割合を調べることができる機械が備え付けておりますので、祖父祖母から頂く時に聞いた・どう見ても18金相当はあるのに買取不可/安く買い叩かれそうになった時は一件目で売却せずに、2件目・3件目と買取店を巡りましょう。
刻印がみられない金歯のお買取りを大体の買取屋が行っているということはそういうことです。
後K
金の刻印について一つ注意点があり、金でできた宝飾品の場合使用されている素材の品位が必ず刻印されていますが
『K18』ではなく『18K』と刻印されている場合は、その日の18金の買取相場よりも若干下がってしまう可能性があります。
『18K』は『後K』と呼ばれる物になり、国内製造ではなく大体が海外製になります。
こういった後Kのアクセサリーは刻印されている品位よりも下がることが多く、比重計で量ったところ刻印されている品位よりも一つ下の品位で表示される、ということは多々あります。
日本の造幣局の厳しい審査を受けた製品だと『ホールマーク』と呼ばれる菱形の枠の中に品位が刻印されている物があり、ホールマークが刻印されている製品は絶対的な信頼があるため間違いなくその日の18金相場で買取が可能です。
買取店に持ち込む前にご自身がお持ちのアクセサリーを一度確認してみるのもよいかと思います。
最後に
現在金相場が右肩上がりです、我々買取業に携わっている者でも明日・明後日・一週間後に相場がどうなっているのかは分かりませんので、売却のタイミングは完全に持ち主によります。
今後上がる可能性もありますので保有という選択は間違っていないとは思いますが、過去類を見ない程の金相場はいつまで持続するのか分かりませんので売却も一度ご検討してみて下さいませ。
弊社、株式会社ROYALでは貴金属の高価買取を行っておりますので、売却を少しでもお考えでしたら一度お気軽にご相談下さいませ。
またブランド品の真贋判定や鑑定書の発行、ジュエリーのお見積りも行っております。
是非ともお問合せ下さいませ。