買取店経営が儲かると聞いたことはありませんか?
近年、未曾有のパンデミックにより買取需要が飛躍的に伸び、いたるところで買取店がオープンしています。
しかしもちろんお店を出したからといって無条件で儲かる、というわけではないので
今回は買取店を営業していくうえで重要なポイントをいくつかご紹介致します。
中には開業後ではどうしても変更できない点等がございますが、成功されているオーナーは不思議と似たような法則に沿って営業されているので、是非とも参考にして頂ければと思います。
開業前に気にかけること
いざ買取店をオープンしたものの、数か月と持たず閉店してしまう買取店も多くあります。
数か月持たなかったという点に関しては様々な理由があるので、開業されるオーナー全員に関係してくるわけではありませんが、そのまま閉店してしまう理由としては数か月そのまま営業を続ける体力がお店に無かった為、というパターンが非常に多いです。
体力とは資金力という意味になり、FC加盟であれば契約金・毎月支払うロイヤリティ・チラシ等の広告費・テナント料といった固定費がかかってくるわけですが、売り上げが良くない月が続いた際にこういったところをカバーするという考えを事前に準備していないとそのまま営業を続けるのは難しくなってくる、というわけです。
ですので買取店を開業する場合、必要最低限の必要資金の他に売上が悪くても何か月かは持ちこたえることができる資金を必ず用意して下さい。
買取店というのは数か月売上に伸び悩んでも、ある月から突然リピーターがついたり大口の取引があったりといくらでも持ち直すチャンスがあるので、売上に伸び悩む初動の数か月はすぐに営業停止を考えずにしばらく耐え忍びましょう。
その結果、お店の業績が安定し運営以外は従業員に任せて副業として確立されているオーナーも多くいらっしゃります。
逆にしっかりと資金をつぎ込み豪華な買取店をオープンするも、オーナー自身は一切現場に出ず未経験の方を雇う方もいらっしゃいますが、このパターンで成功されてる方はほとんどいません。
前職で買取査定員をされていた方を採用することができれば別ですが、中々そうはいきません。
またオーナー自身が買取業の仕組みを現場に出て理解していないと、従業員に任せっきりにしていたらいつの間にか取り返しのつかないことになっていた、という状況になりかねません。
買取業専門の接客術
買取業は接客がメインになり「この人だから売ろう」というお客様は非常に多く、お店にその人がいないと分かると「○○さんって次いつ来られる?」と別の査定員では商品を見せてもらうこともできないことも多々あります。
ですので、ブランド品や雑貨品を見る商品知識的な部分ではなくお客様との中を深める営業的な部分が非常に大切になってきます。
気に入って頂ければ、他のお店よりも当店の方が買取額が安かったとしてもお持込み頂くこともあります。
新規で来店されるお客様との間でよく起こる現象として、お客様が予想されている価値と実際の品物の価値の乖離です。
分かりやすい品物でいうと、当時はとても高価だったが現在は需要や条約の関係もありかなり安い買取額になる
着物、毛皮・象牙・鼈甲等の生き物が使用されている製品です。
真珠・サンゴ等もそうですが購入する際は数十万円~数百万円したものが、売却の際には数千円~数万円ということもザラにあり、かなり頑張って購入された品物で当時の金額も細かく記憶されている方は特に驚かれることが多いため、そういった時にいかにしっかりと理解してくれるように説明できるか、というのがこの買取業において一番重要と言っても過言ではありません。
中にはその品物にとても深い想い出をお持ちの方もいらっしゃいますので、その気持ちに寄り添う誠意のある接客が必要になってきます。
座学としての勉強ももちろん大変重要ですが、知識以外の面でのお客様との会話が特に重要になってきますので、たとえ初めて見る商品が持ち込まれて困ったとしても焦らずじっくりと品物以外の部分でお客様との壁を取り払っていきましょう。
場数を踏めば自然とそのような会話ができるようになりますが初めのうちはとても恐いと思います、しかしそこを乗り越えてこそ売上が伸びますので頑張りましょう。
売上の50%が以前ご利用頂いた顧客というお店も少なくありません、買取専門店という職種が広く認知されたのはここ数年の話になりまだまだ怪しい雰囲気のお店だと思われている方も少なくありませんので、しっかりとお客様に寄り添い理解して貰える接客を目指しましょう。
開業前のリスク回避
この仕事はかなり狭い面積で営業でき、買取専門店の場合買い取った品物を販売するスペースを作る必要が無いため一人で運営していく予定の方であれば小規模な経営から始めるのをオススメします。
そして事業が波に乗ってきたら少しずつ拡大していくという方法をとれば、売り上げが伸びない月が続いたとしてもリスクを最小に抑えることができます。
次に、FC(フランチャイズ)加盟するかどうかはしっかりと調べてからにして下さい。
前述した【数か月と持たず閉店してしまう買取店も多くある】というのは、売り上げが伸びない月が続いた為、といった理由とは別にFC加盟したことによって経営を続けるのが難しくなったという面も含まれています。
未経験の方であれば「FC加盟しないと買取の接客も分からないしすぐにお店が潰れちゃうんじゃない?」と思われるのではないでしょうか。
確かに買取業は少し特殊な接客となるので研修は必須だと言えます、しかし現在はFC加盟せずとも買取接客を学ぶ場はネットで調べればたくさんでてきます。
FC加盟のデメリットとしては
・契約金・毎月支払う必要のあるロイヤリティが非常に高く、大手買取店のCMに起用されている有名人をお店のチラシに使うだけでも別途支払う必要がある。
・契約期間があり、期間内に解約をすると高額な違約金が発生する。
・店舗に派遣してくれるスタッフも2週間から長くても1か月ほどであり、この期間で買取の接客をマスターするのはほぼ不可能、加えて派遣されるスタッフの経験が2~3年と説明時には聞いていたのに実際は入社2か月~半年ということもある。
とりあえずで挙げてみるとこのあたりになりますが、やはり金銭面の縛りがかなり厳しく契約金200万円~300万円、ロイヤリティが20万円から多いところだと50万円というのもあるほどです。
去年には、フランチャイズ契約時に、加盟希望者に事実とは異なる説明をしたとして大手買取店おたからやが集団訴訟を起こされています。
最後に
このように、FC加盟には人によってはメリットを上回るデメリットがございますので、現在加盟を検討中の方は今一度しっかりと確認されることをオススメします。
なお、現在はFC加盟せずとも買取店の経営サポートを行うサービスがあり。
弊社、買取専門店ROYALでも真贋判定・Web上での見積もり査定・卸し先紹介等々他にも様々なプランがございますので、買取専門店の開業をお考えでしたら一度お気軽にご相談下さいませ。